第46回日本小児栄養消化器肝臓学会

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ご挨拶

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会長ご挨拶

会長ご挨拶

第46回
日本小児栄養消化器肝臓学会

会長 虫明 聡太郎
(近畿大学奈良病院小児科)

“Failure to thrive”という言葉。「繁り損なう」という意味で、医学用語としては“体重増加不良”や“発育不全”と訳されたりしますが、表現力豊かなはずの日本語がどうしてもかなわない英語です。私はよく学生さんに、この言葉は「種は同じなのに栄養や環境が悪いために大きな木に育たない」という意味で、そこには小児科医が子どもたちを診るときに心に留めておくべき、とても大切な命題が込められているのだと話しています。日頃そんなことを考えていることから、今回のテーマは“Thrive in the future 〜おおきくなあれ(関西弁では“おっきいなりやー”)〜”としました。その願いは小児科診療のすべてに関係するものですが、私は 栄養とおなかの病気を専門領域とする日本小児栄養消化器肝臓学会こそ、その心をもって小さな子どもたちとその家族の思いに応えていく使命を担っていると思っています。この願う気持ちをテーマとして、この学会が皆さんとともに多くのことを学ぶ機会となり、将来に向けての一歩となれば幸いです。
 今回、第46回日本小児栄養消化器肝臓学会は奈良春日野国際フォーラム 甍(いらか)で皆様をお迎え致します。当会場は、奈良県置県100年を記念して平成元年に開館した「新公会堂」と、隣接する「奈良公園シルクロード交流館」を別館として一体化し、平成27年にリニューアルオープンしたもので、メイン会場(能楽ホール)での発表はきっとインスタ映えすることと思います。また、会場は奈良観光の中心である奈良公園のまん中にあり、まわりに春日大社(の鹿)、東大寺(の大仏さん)、興福寺(の阿修羅観音像)、そして風情のある奈良町、猿沢の池など、みどころ満載の立地です。日程は11月1日から3日、週末は学会でしっかり勉強していただいて、翌日(4日は国民の休日です)は奈良観光を存分に楽しんでいただければと思います。